「えっ、調査するだけが探偵?
とんでもありません! 探偵の世界にもいろいろあるのです。
ここでは、一般的にはあまり知られていないちょっと変わった探偵の世界をご紹介します。」


第02話  『お酒に纏わる失敗篇 in群馬 −前編−』  原作:丸原英紀

 前回『シリーズ第1話』は、探偵の必需品小型カメラを、たまたま携帯していたおかげで 目的を果たせたという不幸中の幸いな体験談をお話し致しましたが、今回は「車」での 尾行/張込みのご経験ある皆様なら、多少なりとも気持ちがわかっていただけるのではないか? と思うとともに、季節的な考慮を加えたお話で「仕事中」にお酒を呑み過ぎて失敗したという、 なんとも職業意識の微塵をも感じられないような、"お粗末極まりない"実話をお話いたします。

 調査業として初めて「看板」を掲げたばかりの年で、季節は12月、本当に"かけだし"だった頃のお話です。
 ※読者、会員の皆様の中には"とんでもない奴"と怒る方もいらっしゃるかと思い
  ますが、聞き捨てならない言葉で大変申し訳ありません。当時お客様が「実験
  台」に等しい状況だったわけです。もちろん今ではこのようなことは決してご
  ざいませんので……。

 依頼者は府中に在住の主婦で、依頼内容は夫の浮気調査。 「尾行をして浮気の現場を証拠として、写真に撮ってほしい」とのこと。
 対象者は休日の度に、観光地に出かける傾向があるとの情報を依頼者から入手していたので、対象者の勤務表から予定を立てた訳です。対象者の車は <シボレー・アストロバン>でかなり目立つ外車、私たち調査員の車とは言うと 国産のボロッボロッのワゴン車1台と、これもオンボロの普通乗用車1台、 計2台3名で尾行することになった。

対象者はこの時期、雪道を走る可能性が高いのでボロッボロッの車に スパイクタイヤを着用し(当時スタットレスタイヤが無かった訳ですが、)、 一応チェーンも用意して対象者の自宅付近にて監視体制に入ったのです。
 早朝6時、対象者の車が出動!私たちのボロッボロッの車も後を追った。 大衆車の車は、裏道、裏道をとおり「埼玉県の久喜」方面に向かい、 途中「栗橋町」で太った女性を拾った。
※その女性が対象者の浮気相手と確信したのですが、正直なお話、 私なら"ちょっ
  と勘弁して"と言いたくなるような印象を女性に 受けたのですが・・・これは失礼。

その後、なんとか追尾に成功し「国道125号」を「花園インター」方面に向かい、「関越道」に乗って「高崎」方面へと向かった。しばらくすると「月夜野インター」で 下車したまでは、なんとかよかったのですが。
※途中、ドライブインなどに立ち寄るかと思ったのですが一度も車から下りることな
  く非常に困ったのを思い出します。・・・と言うのも私を含め、「仕事」中に(腹が
  痛いだの、トイレはまだかだの)、各々言い出し始めたからです。勿論私が
  最初に言い出したわけですが。

「国道17号」に出てから見失いました。・・・が気を取り直して間の向くまま、気の向くままで 「苗場」方面に向かい1時間位が経過した。見失った付近から考えると温泉街にシケコム可能性が高いと考え、 付近の温泉街を二手に別れ、しらみ潰しに捜した結果、前方からどこかで見覚えのある ボロッボロッのワゴン車が、蛇行運転しながらこちらの車に近づいて来るではありませんか。 よく見るとスタッフでかなり慌てた様子で車から下りたと同時に路面に顔から転倒、 スタッフは顔を押さえながら「見つけた」と叫んだ。そのあと「猿ケ京温泉」と。
 ※当時、私どもの使用していた携帯電話は初期型で、もっとでっかい(ショルダー
  ホン)、山沿だとすぐに「圏外」になってしまうので、山沿いでは無線機を使用す
  るようにしていたのですが、チャンネルをロックしなかった為に通信がとれずスタ
  ッフは慌てて私に報告しようとして顔から転倒したのだと言うが、おかげでスタッ
  フが転倒した表紙に無線機を壊してしまって、私が怒鳴りつけたことを思い出し
  ます。

スタッフの言う通り、対象者の愛車を猿ケ京温泉街の某旅館の駐車場内にて発見、 私は「見つかって良かった」と胸をなで下ろしました。でも・・・考えると旅館内に「チェックイン」するところは、写真に撮ってないので「チェックアウト」を狙うのに旅館の出口付近で、この寒空の中を社内で一晩"我慢"して待機すればよかったのだが スタッフが気をきかせて、時期的にも難しい筈なのにも関わらず、偶然に空きのある 旅館を見つけ出してしまったのでラッキーというかアンラッキーというか結局「男3名」で宿泊することになった次第です。その時、時刻は午後3時を回っていた。
 ※勿論、対象者が某旅館に宿泊していることを確認した上でですが。さてここから
  が本タイトル通の失敗談の幕開けとなる訳です。

対象者と浮気相手と思われる太った女性も、翌朝まで動きがないことを理由に 私自身妙な開放感にかられてしまい、対象者のことを気にしていた状態ではあったが 無性に喉が渇き、ついビールを飲んでしまった。空きっ腹にビールはこたえました。あっという間に3、4本空けてしまい飲むピッチも速く、 気がつくと男3人で1ダースを超える勢いの量でした。
 その後、酔いをさます意味と同時に、せっかく「猿ケ京温泉」まで来ているので、 温泉につかったのだったが、誰一人として対象者のことを口に出すものはいなかった。

さっぱりした顔で部屋に戻るとおいしそうな御馳走が、男3人に待っていたのだが、 若干一名だけ"顔がづきづきする"とボヤイテいましたが。

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