「えっ、調査するだけが探偵?
とんでもありません! 探偵の世界にもいろいろあるのです。
ここでは、一般的にはあまり知られていないちょっと変わった探偵の世界をご紹介します。」


第03話  『困った相談者篇 −後編−』  原作:丸原英紀

 それから5日後、その相談者から電話があり、同じ会話の繰り返しを恐れて、「今から、スタッフを 自宅まで迎えに行かせますので」と言うと「今は河辺駅です」と答えたのでスタッフを行かせ、ようやく相談者と対面することになったのですが、 ここから更に「困った相談者」のお話なのです
 見た目は、ごく普通の女性には違いは無いが、目つきが怪しく、まるで誰かに洗脳されているか?もしくは動物霊にでもとりつかれているようにも感じられた。

私は「やっとお会いすることが、出来ましたね」というと「私が洗濯機を動かすと、誰も居ないはずの部屋から、ものすごい物音がしたり、夜就寝する際、突然 耳元で誰かが話し掛けてきたり安眠できない状態が、3年前から続いているのですが」と返事が返ってきた・・・かと思うと突然立ち上がって、私の机の上をこぶしでたたき始め、相談者が独り言を呟いたのだった「この音ではない」と。
 私は「やめて下さい」と言うと、机の上の電気スタンドやコピー機などを 次々叩き始め、「この音でもない、おかしいな」と答えが返ってきた。私は「いい加減にして頂けますか!」と怒鳴るとようやく落ち着きを取り戻したのか急に叩くのを止め、「とにかく大きなラップ音、深夜の話し声などどうしたらいいでしょうか?」と言うので「まずは、そのラップ音や話し声をこちらで確認してからでないと、もしくは音や声を録音し聞いてみた上で考えてみましょう。よろしいでしょうか?」の質問に対し相談者は考え込んでしまった。
 ※この相談者からの相談は、最初「盗聴探査」だったはずなのですが、相談内容
  が別の方向に向いてしまった。この様子から、もしかすると"薬"等の後遺症か、
  常用中ではとも考えました。
  正直言うと、私としては何がともあれ「受件」仕事にしないと気がおさまらなかっ
  たので、相談者に「女性の調査員に確認させるので、よろしければお宅に一日
  泊めさせて頂きたい、構いませんか?」とも話したが、ノラリクラリした様子で煮
  え切らない、申しおくれましたが、その相談者は離婚暦があり今は独身。

 「もう少し考えさせてほしい」と言い出したので、私は「何を考えるのですか?」との質問をした。問に対し相談者は「いろいろ」と言うので、私は「一度、病院で検査してもらったら宜しいかと思います」と言うと、誇らしげに笑みを浮かべ 「病院の精神科には何度も行って、結果が納得いかないからお宅にきたんですよ」と言うので、ますます「受件」仕事にしないといけないような気になったのですが、先ほどからの様子を窺っていると、どうやら料金の問題がネックになっているようにも思えたので、「できるだけ勉強させていただきますので」と私は話したのです。
 すると、何を血迷ったのか、また机の上や電気スタンドを叩き始めたので、私は急に時計を見て、時間を気にする素振りをし、「申し訳ありませんが、時間が無いので帰ってほしい」というと、それでも叩くのを止めない状態なので「もう、帰れ!」と怒鳴ってから、スタッフに駅まで送らせた。

その後、何度か"困った相談者"からの電話がありましたが、お話しを含め二度と会うことも無いと思ったので、ほおっておいた訳ですが、2年ぶりに電話で話すことになろうかとは予想もしていなかったのです。
 ※お話が長くなって申し訳ありません、他にお話ししたいことが沢山あるのです
  が、まとまりがなくなることを恐れ、もう少しで終わりに致します。

最初のお話に戻りまして、その後"例の相談者"から二度目の電話がかかってきて、[また、声がするとかラップ音が聞こえるの話を聞かされるのでは]と2年前の恐怖が蘇ってきたのですが、痛くなったおなかを擦りながらお話しをする決心をつけた。
 ※少し大袈裟な表現ですが、2年前の相談者の"顔"、行動などはなんとも言えぬ
  光景だったからなのです。

「ご無沙汰しております、どのようなご相談でしょうか?」と私は聞いた、「あれからよく考えたのですが、ちょっとお願いがあります。自分ひとりの力ではどうにも解決のつかないままなのでどうでしょう、お金は要りませんから私を雇ってください!探偵助手として」と言うので、私は「冷たい言い方ですが、お宅の場合、どのような立場であっても逆で、こちらとしては"お金を頂く"立場ですので、それから一つ忠告しておきますが、他社でも同じような答えしか返ってこないと思います。正直言って助手としても勤まりませんよお宅の場合は!アシカラズ」と言って 受話器を置いた。
 ※案の定、思った通りおなかの痛くなる相談者には違いが無いが、2年の間「音と
  声に悩まされてつらい思いをしていたかと思うと、気の毒に思えて胸が痛くなりま
  す。・・・私の場合おなかが痛くなるのですが。皆さんの場合どう対処しているの
  でしょうか?また相談者に対し、失礼かとも思われる言葉の数々、どうかお許し
  ください。決して他人事ではありません。何故なら読者の皆さんを"困った相談
  者"様にご紹介しておきますので。・・・なんてね。」

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