「えっ、調査するだけが探偵?
とんでもありません! 探偵の世界にもいろいろあるのです。
ここでは、一般的にはあまり知られていないちょっと変わった探偵の世界をご紹介します。」


第03話  『困った相談者篇 −前編−』  原作:丸原英紀

 前回『シリーズ第2話』は「仕事」に大して、あまりにも"自覚"が無かったために誤算を招いてしまったお話でした。
さて、今回のお話は同業者の間では、結構ありがちな「相談者」に関する「愚痴」に等しい実話を致します。

 今から7年程前の8月、蒸し暑い中私は行動調査の「下見」から戻ると、一件の依頼というのか相談というのか定かではないが電話があったと報告を受けた。「名前は?」と聞くと「○×さん、2年程前に盗聴器発見の調査でお世話になったことがある」との事。 私はその名前を聞いて、すごく不安な気持ちになってしまい、いつもの事ながら"お腹"の調子が旧に悪くなった。
 ※正直な話し、その相談者とは2度と顔を合わせたくない人でもあったからです。

 ・・・というのも、季節は2年位前の卒業式、入学式を迎える春うららのシーズン、私達調査業の方々にとっても「ちょっと勘違い」をしている依頼者が多く多発するシーズンでもあったからです。
 「○×さん」は年齢54歳、現在東京の昭島市に在住の主婦で、当時電話でのご相談の際にも "かなり"問題があった人・・・というのは他でもない。同じ話を何度となく繰り返し、 しかも数日にわたって何回も電話をかけてくる・・・まあ同様のタイプの相談者は何人かは他にもおりますが、その方は"別"です。
 礼を挙げると、かなりの御年輩の方で寂しさから、話し相手を求めるタイプ、 興味から面白半分、悪戯心で電話をかけるタイプ、他にも様々なタイプの方が いるけれど、「○×さん」だけはどうも違う・・・というか相談されるところを明らかに間違えていると思う。
 ※読者の皆様は勿論のこと、調査業に携わっている方なら必ずといっていい程、
  一度は電話でのご相談、問い合わせがあったかと思われますが。

内容をもう少し具体的にお話しすると、「どうやら盗聴器を家のどこかに仕掛けられている、常に誰かに監視されているような気がして不安です。どうしたらよいのでしょうか?」というご相談であった、最初は。
 ※このようなご相談であれば、大変失礼な言葉で言うと「正常」な方です。ところ
  が、何度か同じような言葉を繰り返したかと思うと今度は「家の中のどこかにで
  っかいスピーカーのようなものが仕掛けられていて、妙な"音"がする」と話し始
  めたわけです。
 ※ここまでなら、辛うじて理解は出来ます。日常のストレスを含め少し妄想的な精
  神状態に陥っているのであれば、私が納得のいくようなカウンセリングをすれば
  わずかながらではありますが、相談者のお悩みに対して、治療を施すことが可
  能だとわたしは信じておりますが。

 お話の続きに戻って、相談者が「もっと詳しく相談したいのでとにかく、そちらの事務所にお伺いします。ですから交通ルートを教えてほしい」と言われたので、私はできるだけ詳細に説明したのです。
 ところが、約束の時刻を1時間過ぎてもその相談者は来ません。さらに30分が経過する頃にその相談者から電話があり、また同じ事を聞くのです。
 ※私の説明が悪かったのかとも思った。
気を取り直してもう一度、交通ルートを説明したのです。それから1時間後、電話で又同じ質問をしたのだった。私はさらに気を取り直して 「今、どちらに居ますか?現在地を教えてください。」と言うと、相談者は一言いった「自宅です」。
 ※なんといっても依頼者あっての職業と共に、お客様は"神様"ですが、私も人間です、ムカッ腹がたちました。

「本当に相談する気が、あるのでしょうか?」と相談者に尋ねた。すると「あります」と答えた。私が「だったら、約束の時間を守ると共に速くお越し願いますか!」と強い口調になったのだった。
 するとどうでしょう、何を言い出すかと思ったら「お宅の本社は埼玉県ですよね」と言ったので、私は悪戯電話と思い込むようにして「ここは何処、あなたはだあれ」と言って電話を切った。

そして次の日、電話がかかってきて、また昨日と同じ話しをしてきた。私は「とにかく電車に乗って最寄の駅にきて頂けますか」というと、「分かりました、今からすぐに電車に乗ります、必ずお伺いしますので」とのこと。 私は「駅に着いたら電話下さい」と電話を切ってから約2時間、相談者からの電話で「駅に着きました」。着衣や目印になるものを相談者から聞き、スタッフを迎えに行かせたいのですが、10分経過しスタッフから電話で「該当する相談者はいません」と報告があった。
 1時間後、相談者から電話で「まだ迎えの人が来ないのです」私は「どこの駅にいるのですか?」と聞くと、「本川越の駅」といったので「私はだあれ、 あなたはだあれ」と言って電話を切った。


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